〜子どもの睡眠事情〜
こんにちは!私たち「えびな・ざまエールの会」は、海老名市・座間市を中心に、発達凹凸さん、学校苦手さん、ホームスクーラー(不登校)さん、繊細さんなど、多種多様なカラフルキッズの保護者が笑顔になれるように、茶話会やランチ会などでの交流や非公開型のSNSを使って情報交換などの活動を行っています(^^)
普段の茶話会ではざっくばらんに悩みや雑談などを話していますが、ここではテーマを決めて座談会形式でお話した内容をお届けします!
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*** 本日の参加者とお子さんのご紹介 ***
「きつねさん」
「うさぎさん」
「コアラさん」
今回は、「睡眠」についてお話いただきました。赤ちゃん時代のことから、成長過程での問題の変化、そしてどのように対処されてきたかなど、盛りだくさんです。
それでは、第5回【「寝る」ってこんなに大変なの?~子どもの睡眠事情~】スタートです!!
あれ?うちの子、
「寝る」の苦手なのかな?
コアラさん 今日はお子さんの睡眠についてお聞きします(^^)/
お子さんは、赤ちゃんの頃から寝ることはできてましたか?
きつねさん 抱っこしていると寝るのですが、布団におろすと泣きだしました(汗)
初めての子どもで、よくわからず「そういうタイプの赤ちゃん」だと思ってました。
コアラさん わかります(^^;)
うちの娘はHSCの傾向が強いのですが、生後1か月くらいから敏感さが表れていたように思います。
泣く→母乳→ミルク→哺乳瓶消毒→泣く…というエンドレススタイルで(笑泣)
でもきつねさんと一緒で、「そういう子」だと思ってその時期を過ごしていました。
うさぎさん うちも、とにかく寝ない子で。
お腹にいたときから、あまり寝ていなかったようで、ずっと胎動がありました。検診エコーでも1度も寝ている様子を見ることがなかったので、病院でも少し不思議がられました。
生まれて10ヶ月までの間、5時間以上連続で寝たのは4回ほどしかなく、10~30分ごとに起きては泣いて。
コアラさん そうなってくると、預けるのも難しいですよね。
うさぎさん そうなんです。あまりにも寝ない、泣くので、誰も預かってくれず。
辛い、を通り越して無の境地でした(泣)
コアラさん 私も、他の人にお願いすることができなかったですね。
寝るまでずっと泣いていて近所迷惑なので、夜中抱っこ紐やベビーカーで散歩したり、ドライブに行ったり、いつも徘徊していました(笑)
きつねさん まわりの人たちには、「ほっとけば寝るよー」なんて言われますけどね(^^;)
コアラさん でも、ほっといたら吐くまで泣いて余計眠れなくなるので、その手は使えませんでした(ToT)
不登校になったタイミングで
さらに睡眠に悩みが
きつねさん 5年生くらいから、様々な理由からだんだん不登校状態になり、中学1年の途中からは、ゲーム・スマホ依存で昼夜逆転生活になってしまいました。それが中学2年の途中まで続きました。
うさぎさん 不登校だと外に出る機会が減っていきますよね。
きつねさん そうなんです。ゲームをするためのルールは決めていましたが、息子も必死にあらゆる手を使ってゲームをするので、私もコントローラーを抱えて寝るなど応戦していました。
コアラさん すごい!
きつねさん でもなかなか上手くいかなかったです。
生活習慣が乱れて睡眠不足だと、常にぼーっとしていたり、かんしゃくが起きやすくなったりして本人も辛そうでしたし、家族も精神的に大変でした。
コアラさん ウチの子は、小学校高学年に完全不登校になったタイミングで、毎晩泣いて、寝つくことが難しくなりました。
布団に入ると、不安が襲ってくるようで、寝ることが恐いと言っていましたね。
相談できる場所があることは、
大きな安心感にも
きつねさん 最初に睡眠のことを相談したのは、児童精神科クリニックの心理士さんでした。
その時は「自律神経を整える方法」として呼吸法などを教えていただきましたが、息子に言っても全然やってくれなくて(汗)
コアラさん つきっきりでも難しいことありますよね(^^;)
きつねさん その後、ゲーム・スマホ依存による昼夜逆転やかんしゃくなど、精神状態が悪化してしまったので、別の病院を紹介してもらいました。新しい主治医と相談して、ゲームをすべて売り払って、アプリも消去しました。
うさぎさん 頑張りましたね!
きつねさん それでも朝起きられなかったので、主治医に「薬」について聞いてみましたが「睡眠導入剤などの服用はせずに、朝決まった時間に起きる、昼間日光を浴びることを少しずつやっていくしかない。焦らず気長に見守りましょう。」と言われました。
コアラさん 私はスクールカウンセラーに相談したところ、眠くなるまで好きなことをさせて、どんなに遅く寝ても朝はカーテンを開けて起きてみることを勧められました。
眠くなったときに寝ることで余計なことを考える時間が少なくなるし、太陽を浴びることで幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が活発になるからと。
うさぎさん 我が家は発達を診てもらっていた児童精神科で相談しました。3歳のときに、不眠症《*2》の診断がつきました。その後も、夜驚症《*3》や睡眠時遊行症(夢遊病) 《*4》など、睡眠障害に関する診断名が立て続けにつきました。
時間はかかったけど、
だんだんと変化が見られるように
また相談の時に家での様子を
録画するのもイイかも!
きつねさん 中学3年の秋頃に通信制高校(週3日登校)への入学が決まってからは、自分から、登校準備のために少しずつ起きる練習を重ねるようになりました。努力の甲斐あって、4月と5月の登校日は皆勤賞でした。
コアラさん 皆勤賞!すごい!きつねさんとお子さんの頑張った成果を感じますね。
きつねさん 以前のような状態に逆戻りしてしまうのではないかと不安になることもありますが、もしそうなってしまった時は、また主治医や先生方に相談すればきっと何とかなるだろうと、自分に言い聞かせています(笑)
コアラさん 誰かに頼ることも必要ですね ♪
私は、昼夜逆転しないように早く寝かさなければと思っていたので、起きる時間だけ気をつけるというアドバイスで少し気も楽になりました。
娘もだんだん落ち着いて、寝る時間も早くなりました。
きつねさん 具体的に実行しやすいアドバイスは、ありがたいですよね!
うさぎさん うちの子の場合は、幼稚園卒園前~小学校入学後ひと月までは、精神的に不安定だったので、睡眠時遊行症の症状が毎日出てました。前触れもなく起き上がって歩きまわることもあって、どこかに行ってしまい危険なので、薬を処方されました。
コアラさん 寝ながら意識がない状態なのは、びっくりしますね。
うさぎさん 今は、朝まで寝る日も多くなったけど、昼間に何か刺激があったり、嫌なことがあった日は、夜中に何度も起きますね。突然ラケットを持ち出してテニスをしようとするなど突拍子もないことが始まったり(笑)でも、寝ているので本人は覚えていないんですよ。
いずれも、動画を撮って担当医に見せたり、いつどんな症状がおきたか記録しておくと診断がスムーズだと思います。
コアラさん なるほど。診察時は口頭の説明だけでなく、動画があるとわかりやすいですね!
発達凸凹のお子さんや、敏感な気質の子は、生まれたときから睡眠の問題がある子も多いようです。
「寝ること」は、毎日のことなので、想像以上に辛く感じてしまうかもしれません。
今は産後事業やファミリーサポート、民間のサービスなど、様々な支援がありますので、まずはお住まいの子ども支援センターや市役所などに相談するといいかもしれません。
また、睡眠やそれ以外の不安や悩みがある場合は、家庭だけで抱え込まず、主治医・公認心理師・児童発達支援事業所・放課後等デイサービス・その他の支援団体・親の会などに相談してみてくださいね!
今回も貴重なお話をありがとうございました!
第5回座談会は、これで終わりにしたいと思います。
この座談会が、子育て中のみなさんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「えびな・ざまエールの会」では、このようにざっくばらんに茶話会でお話ししたり、非公開型SNSの「band」というアプリを使って、情報提供や質問・雑談なども行っています。
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